「のび太の恐竜」の誕生の秘密
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今回は、「のび太の恐竜」の誕生の秘密について、書いてみたいと思います。
1979年に「どらエモン」の放映が、テレビ朝日で開始されたことで、一気にどらエモンブームが最高潮となりました。
もちろん、どらエモンの映画化の話が出ていましたが、10分で一話完結として放映されていたので、映画という長い尺で放映するには、それまでとは違う趣向を取り入れなければいけませんでした。
この時、藤子・F・不二雄先生が選んだ作品は、てんとう虫コミックスの第10巻に収録されていた「のび太の恐竜」でした。
最初先生は、長編「どらエモン」をシリーズ化するつもりはまったくなかったようです。
ところが、「のび太の恐竜」で、どらエモンやのび太たちに、日常の枠を飛び出して、思いっきり活躍させてあげることができて、極めてうれしく楽しかったようです。
そして、毎回長編では、最初にちょっと大仕掛けな舞台を設定しておいて、そこでどらエモンたちを活躍させることにしました。
結果的に、この趣向は大成功につながりました。
日常生活から離れてのびのびと活動し、大冒険をするどらエモンたちや、白亜紀の恐竜たちの描写は、極めて良い評判でした。
また、この映画どらエモンシリーズの評価を一段と高めたのは、武田鉄矢さんが作詞された主題歌にありました。
先生が亡くなるまで、16作の主題歌を作詞されました。
特に、この「のび太の恐竜」の主題歌「ポケットの中に」は、どらエモンの夢に満ちた大冒険の世界を、親しみがわく歌詞で表現しています。
この「ポケットの中に」は、その後の映画でも何度か使われており、どらエモン映画には、なくてはならない存在になったのです。
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